卵を育てる!? 鳥の気持ち



 このたまご、30度程度で暖め続けると(文献では蒸し込むという表現でした)、
 約2週間で生まれるそうです。



 でも、「この様な環境を作ることは簡単ではないな〜」。
 お〜、とひらめいたセッタ君。

 人の体温って、36度くらいじゃん。
 妄想が膨らみます。


 体で暖めよう。

 服の中に入れれば、30度くらいはキープできそうだ。
 湿ったダオルでくるみ、ビニールに入れて首にぶら下げて暮らしてみよう。


 日中もおなかの上、夜寝るときも一緒。
 早速服の中に入れるセッタ君。

 あっ、冷たい。

 それはそうでしょう。
 こうして鳥の気持ちになってみたいんだって。
 


1月4日、スタート。さてどうなるやら....



  (セッタ君のつれずれ日記)
   おなかの上に卵があると、日中気になります。
   つい、おなかに手を置いてしまう。 
   う〜ん、これって妊婦さんがおなかを支えたり、「なぜなぜ」するのと同じ気持ちなのかな。

   時々布団にうつぶせにして、卵を温めてみたりもする。
   少々冷たく感じる。

・1月18日

 もう卵も体の一部っていう感じです。
 お風呂以外は、ずっといっしょ。でもそろそろ肌も汗でかぶれてかゆくなったわっ。
 これで2週間経過。1週間で中身を確認して布もきれいに洗い、また暖めます。

 さてっと


 おお〜、卵が少し変形している。
 でべそを中心としてでこぼこになってる。



                                       こっちは、卵にひびが....
・1月24日


  おお〜!
  亀裂が大きくなっている。
  今にも産まれそう。





・1月31日

 ついに産まれたよ
 ひび割れて、「根が出た〜」とセッタ君。「 え〜、卵なんでしょ?」わざとらしく、
 つっこみたいはかせさん。

 産まれた卵は、さっそく土に入れる。
 残りの1個は、暖め中なので、セッタ君のお腹はまだ大きい。

 セッタ君、これからどうするの?
 暖かいところでないと、芽が出ないよ。

 「大丈夫、いつも暖かなパソコンの上に乗せて、
 ぬくぬくしてもらうから」

 はかせさん...........................

・2月16日

 パソコンに向かって霧吹きシュッ。
 「なにやってるの!」と魂消た、はかせさん。

 セッタ君いわく、土が乾かないようにしなくちゃね。

 土に卵を置いてから、上部のひび割れが進んでいます。

 あれっ、奥にも何か暖めているような....

 セッタ君、またまた曰く、
 「芽が出たら、連載するよ」だって。

 パソコンは、大丈夫なのか!


・3月1日

 ついに、芽がでました。
 実際は、爪楊枝くらいの細さです。

 「わーい、わーい。やったねアボカド君!」

 アボカドなの?
 じゃあ、植物でしょうに。 まだこだわっている、はかせさん。

 いゃー体温で発芽とはビックリ。本当に発芽したのね。


 これでこのお話は、一旦おしまい。



花を咲かせて、アボカドをゲットします(数年かかるかも)。