砂糖をつくろう

食文化を楽しく体験してみませんか。
国産砂糖の原料は、何があるでしょうか。

・1位 サトウキビ   「♪ザワワー、ザワワー、ザワワー」の歌で有名ですね。沖縄、九州など暑い所で栽培されます。
・2位 サトウダイコン(テンサイ(甜菜)) 寒さに強く、1日のうち、寒暖の差が激しい方が甘みが増すといわれています。

その他
趣味の範囲では、次のものも甘いといわれています。

 ・スィートコーン 普通に食べられている「トウモロコシ」。実も甘いけど、茎も甘いらしい。
 ・モロコシ     牛等の飼料として栽培されるが、茎がとても甘いもの(高糖分ソルゴー)もある。
 ・ステビア     葉をかじると、本当に甘いです。

北海道など、寒い地方で生産される、サトウダイコン、暑い沖縄で栽培されるサトウキビ
はたして、関東では育つのか?砂糖は採れるのか?
セッタ君がパンドラの箱を開けちゃいます。


サトウキビ
イネ科 サトウキビ属

茎は竹のように木化し、節がある。節の間の茎の中心は竹のように空洞ではなく、髄になっており、糖分を含む。
茎は高さ3mにもなる。
葉はトウモロコシのように幅広い線形。秋には茎の先端からススキのような穂を出す。

作型は春に植えてその年の冬に収穫する春植え栽培と、夏に植えて翌年の冬に収穫する夏植え栽培、
そして収穫後の地下株から再び出る芽から栽培し収穫する株出し栽培がある。
(WikiPedia)


 【2008年3月27日】

 沖縄の通販で、早速苗を購入しました。
 鉢栽培と、路地植えを行いました。

 サトウキビは、水と光と肥えた土が大好きだそうです。















 【2008年 8月5日】

 だいぶ伸びてきました。
 葉の自然長(垂れていればその天辺までの長さ)は、1mくらいです。
 梅雨頃から伸び始めた感じです。

 でも、セッタ君は積極的に水遣りと、肥料を与えていなかったので、
 適切な管理をすればもっと伸びていたかもしれません。


【2008年 9月14日】

 茎が伸びてきました。
 15度下回る頃に茎を収穫しますが
 花も観察してみたいので、
 11月に家に取り込みました。














 【2008年12月】

 家で越冬です。
 脇芽が出てきました。



 【2009年5月】

 新しい葉が伸びてきました















 続く。。。




■サトウダイコン
アサガ科 フダンソウ属の2年生

ビートの砂糖用品種群である。寒さに強く、寒冷地作物として中から高緯度の地域で栽培されている。
根を搾ってその汁を煮詰めると砂糖がとれる。葉と搾りかす(ビートパルプと呼ばれる)は、家畜の飼料として利用される。
全世界の砂糖生産量のうち、約35%を占める。(WikiPedia)

秋に収穫する。
株を複数収穫せずにそのまま冬を迎えると、翌年の夏に花が咲き種が取れる。


 【2008年 5月31日】

 ポッドで種から育て、優良株を畑に移植しました。
 中心から直径10cmくらいの大きさです。












 【8月2日】
 繁茂期になりました。
 青々とした葉が、おいしそう。
 テンサイは「アサガ科」なので、ホウレンソウの仲間なのだ〜。

 水不足の様に葉が垂れている
 株を数株発見。

 【8月16】追記
 掘り起こして見たら、根腐れを起こしていました。




 【8月23日】
 北海道では、9月、10月に収穫が行われますが
 秋野菜の準備もあり、早々に収穫しました。

 青首大根に似ていますね。
 図真ん中の大根は、一部根腐れ(黒い部分)
 していました。

 大根の中央より下は、細根の部分になります。
 ずいぶんと、根コブ状になっていました。
 センチュウが原因しているのか?







輪切りにした後、さらに角切りにして直ぐに80度くらいの湯でゆっくり煮込みます。
セッタ君は、お玉で大根がしなっとなってから15分くらい煮込み、糖分を抽出しました。
段々お湯に黒味が増してゆきます。



ザルで大根を分けて、消石灰を入れます。昔は草木灰を使ったそうです。
暫くすると、黒灰色の沈殿物が出来ます。上澄み液をゆっくり煮る事で水分を少なくしてゆきます。
途中、アクが出るので取りながら行います。
セッタクンは、2時間弱火で残り30分は極弱火で行いました。


 できあがり!
 底には、まだアクが溜まっているので、そっと上澄みをとって
 トロリとした甜菜飴として保存しました。









※もっと煮詰めれば、砂糖の結晶が出来ると言われますが、家庭で楽しむにはこれで十分と考えました。


 【2009年1月17日】

 あれっ、なんだこれは?
 実は昨年畑に移植苗以外にも、ポッドで栽培していたものです。

 畑で収穫した時、何株かはそのままにして冬越しさせたかった
 のですが、全て根腐れて枯れてしまいました。

 肥料等与えなかったので、根は全く太っていないと思います。
 ポッドで育成したものは全て元気に越冬中です。

 寒さに耐えるため、葉はロゼット状に地面に張り付いた感じです


 【2009年5月】
 暖かくなり、葉が伸びてきました。
 昨年の頃と違い、肉厚で濃厚な青です。













 まだまだつつく・・


参考文献
 家族で楽しむ自給自足  新田穂高 著、竹嶋浩二 絵 文化出版局 ISBN4-579-20968-0
 日本甜菜製糖株式会社 HP