お家でハチミツ♪

 明治時代頃まで、庶民の家では大切な栄養源として日本ミツバチを飼っていました。
 今では、西洋ミツバチが導入されて日本ミツバチを飼育する人はめったに見かけません。

 日本みつばちは、在来種ゆえの大きな適能力や、多くの優れた点で自家製が適しているのです。
 (以下、参考文献より抜粋)

  ・アメリカ腐疽病や、チョーク病などに強い耐病勢がある。
  ・ダニによる奇形病がおきない。
  ・強い耐寒性をもち、寒地や高冷地での冬越しが容易である。
  ・10℃以下の気温でも、野外活動ができる。
  ・スズメバチの巣荒らしに対抗できる本能がある。
  ・「王台」は下端部にのみ作られるので、女王管理が容易
  ・西洋ミツバチと比べて、集団的攻撃性が少ない。


 (以上、抜粋より)

 今では、「ハチ=刺す=危険」という発想があるようですが、前にご紹介した様に、昔は多くの人が飼っていました。今では趣味で日本ミツバチを育てたり、ネット販売で西洋ミツバチの飼育キットなども発売させています。この機会に周囲の偏見を克服して? 豊かな生活にトライしてみませんか。

 本企画では、周りの方へ迷惑が掛からないような団体による支援方法や、周囲へのエチケットなども紹介してゆきます。

 ・シーズン1  日本ミツバチを誘引する唯一のラン科の植物、キンリョウヘン(金陵辺)。
          中国南部から台湾にかけて原生(地生、希に着生)する、小型のシンビジウムです。
          これを開花するまでを観察します(ただ今連載中)

 ・シーズン2  誘引を試み、ハチ箱に女王を迎え入れます。
          また、その後のハチ達の生活を紹介しながら、管理の仕方を紹介します。


シーズン2 巣箱が家にやってきた。

2009年3月の初めに、知り合いから女王付きの蜂箱を分けてもらいました。



 ← 西洋蜜蜂














こちらは、日本蜜蜂です。
西洋蜜蜂より色あせた感じです。



未だ寒く、年を越した蜂たちの数は少なくなっています。



 巣箱の底に落ちたゴミは、こまめに掃除します。
 春先は、年を越して蜂たちが少ないため、
 人手が必要となります。

 この粉や、蜂の子を食べる「巣虫」を防ぐのに有効です。











日本蜜蜂は、1年のうち何回か女王とオス蜂が生まれて、巣別れをします(分蜂)。
分蜂は時間が決まっており、お昼の12時半ころから13時半ころまでに起こります。

 2009年は、今の所4回起こりました。
 1st  5/4
 2nd  5/??
 3rd  5/24
 4th  6/01


 分蜂の時には、多くのオス蜂が飛び立ち1匹の女王と
 交尾します。

 右が、オス蜂
 左が、働き蜂です












つづく・・


参考 ・「別冊 現代農業 2008年1月号」 農文協
    ・日本在来種みつばちの会 HP