モロコシ、キビ、コーン乱 よもやま話

僕達が食べているトウモロコシ。北海道では「焼きトウキビ」として有名ですね。
モロコシの種類なのか、キビの種類なのか....



雑穀ご飯に混ぜて炊くとおいしいですね。
その雑穀の中に、「タカキビ(高キビ)」という名称を見ることが出来ますが、キビの種類なのでしょうか。

サトウキビは、キビの仲間なのでしょうか。

植物の名称は、アジアや外国から伝わったものを何でも「唐XX」とか「朝鮮XX」と呼ぶ風潮がありました。
海外から入ってきたものに日本名をつける場合、似たものになぞって、「唐XX」、「朝鮮XX]と付けた様に
セッタ君は推測しています。

それでは、植物分類上どのようになっているのでしょうか。



【イネ科を中心とした、モロコシ、キビの分類】

上図から判るように、

1.「トウモロコシ」、「トウキビ」は、トウモロコシ属の、スイートコーン、またはワキシーコーンの分類に入り
2.「タカキビ」は、キビ属ではなく、モロコシ属モロコシを示し、
3.「サトウキビ」は、サトウキビ属サトウキビを示します。

モロコシは、ソルガム、コーリャン、カウリャン(高粱)、蜀黍、唐黍、マイロー(マイロ)など、いろいろな
呼ばれ方をしています。
モロコシというよりも、上記に列挙した名称のうちどれかは聞いたり、中学や高校で習いませんでしたか?

穀物が入っている鳥餌の内容物表示欄には、時々「マイロ」という名称が出てきます。
種の色によって、赤マイロとか白マイロなどと呼ぶ場合もあります。

さらに農家や酪農家の方達には、ソルゴー、スーダン、ソルガムという名称がピンとするかもしれません。
緑肥用や、サイレージ、防風避け、穀物、飼料、「他栽培種のアブラムシ対策」といろいろな用途で
お世話になっているます。多謝多謝です。

私達人間は、縄文時代頃から稲科の直物たちのお世話になっている訳ですね。

さらに、モロコシの改良品種名として以下の呼び方があります。

 ・ホワイトソルガム 白マイロが該当すると思われる。食用。
 ・グレーンソルガム 穀物用
 ・マイロー       穀物用
 ・ソルゴー       甘味用(茎の等分が多い)
 ・ブルームコーン   ホウキ用
 ・ホップソルガム   ホウキ用
 ・グラスソルガム  飼料用

「何かうまい分類方法はないかな〜」とセッタ君。
専門機関に聴いてみようかな。

最後に
 こんな用途もあります。バナナみたいだね。


参考文献
日本草地畜産種子協会 HP等